本田直之さんは、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役であり、ノマドワーカーとしても大変有名である。
著書も多く発売されており、今は働きながら1年の半分をハワイで過ごしている。
彼は、レバレッジという観点からビジネスや勉強法を考えている。
それは「いかに少ない労力で大きなリターンを得るか」。
時間の使い方・ビジネスモデルを独自のスタイルで築いている。

本田直之ってどんな人?

1968年に生まれた本田直之さん(以下敬称略)は、明治大学商学部産業経営学科を卒業した。
その後、外資系の仕事を渡り歩き、日米を通じて大活躍をしている。
外見は、黒髪のロングヘア―で、サーフィンやトライアスロンを通してこんがりと肌がやけていて、異色の会社経営者である。

遊びと仕事の境目を無くし、いかに少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行っている。
現在は、日米ベンチャー企業8社の取締役・顧問を兼務しており、大学の非常勤講師も勤めている。
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彼のビジネススタイルは、時間管理に特化したものであり、これは勉強方法にも生かすことができる。
受験生でも勉強の役に立つ言葉が多くある。
受験生だけではなく、ビジネスマンが仕事をする・勉強をする上でも知っておくべきごとだ。

時間を分けて勉強する

彼は時間配分をしっかりと考えている。
時間は有限であり、時は金なり・タイムイズマネー。
時間の配分と勉強方法の関連を重要視している。

二毛作タイムを作る

二毛作というのは、同じ畑や農業地の中で1年の間に2種類の異なる作物を栽培する方法で、鎌倉時代に始まった。
この二毛作を勉強に生かすという方法が二毛作タイムである。
しかし、国語の勉強しながら、数学の勉強をするという訳ではない。

例えば、電車やバス通学をしている人は、その時間に二毛作タイムを行える。
通学途中の電車やバスの中は、勉強ができる貴重な時間である。
この時間を使って勉強をする、通学プラス勉強の二毛作タイムを作ることができる。

夜の時間をどう使うか

1日の終わり・終業後にどのように時間を使うか、いかに有効に時間を使えるかが重要である。
スパイラルタイムといって、今日学んだことをすぐに復習し、脳に焼き付ける時間を作る。
このスパイラルは、螺旋という意味であり、何度も繰り返し学習を高めていく方法である。

さらに、暗記タイムを作ることも大切である。
オススメは夜。
寝る前に覚えたことは、次の日頭に残りやすい。
寝る前の時間を暗記タイムとして、必ず毎晩暗記すると、勉強の習慣がつき、良いクセになる。

盗んで学ぶ

物事は勉強して学び、知識を得るという正攻法も大事だが、見て盗む(学ぶ)という学び方がある。
「子は親の背中を見て育つ」という言葉があるように、誰かから教えられなくても、見るだけで知識が備わる。

このように、実際の行動や経験から学習をすることで、何事も自分に置き換えて、考える能力が身につく。
物事に対して臨機応変に対応でき、柔軟な思考・応用力が身につく。

勉強する前にまず過去問を解く

過去問題を解くことで、問題に慣れることができ、学習の定着につながる。
さらに、受験校の過去問を解くことで、学校の特色や、問題の傾向を知ることができる。
勉強をしてから過去問を解くのではなく、過去問題を解いてから勉強することで、勉強しなければいけない所を把握することができる。
過去問の結果を元にどう勉強するのか「仮説を立てる」ことが自然にできるのだ。

参考書選びは慎重に

参考書を選ぶときは何を参考にしているか?学校で指定された参考書を買うのか・目についた物を買うのか。
実は、勉強する時間よりも参考書選びが大事なのである。
参考書もたくさん買っていたら、金銭的にも負担がかかる。
参考書は大事な部分や要点をしっかりまとめてあるため、参考書選びに4、5時間かける価値がある

レバレッジ記憶法

これは、本田が提唱した記憶法であり、1冊の参考書を必ず3回繰り返すということが基本となる。
詳しいやり方を説明していく。

1回目はパラパラめくって参考書に目を通すいわゆる通読を行う。
ペンでパッと見て分からないところに線を引く。
2回目は、特に記憶しづらいものにマーカーなどで記しをつけて抽出する。
1回目のペンの色とは変える。
3回目には、2回目の線をつけたところを重点的に読む。
今までで一番早いスピードで読み、そうすることで頭に叩き込む。

試験は時間配分を徹底する

本田の勉強法で、一番重要なポイントは「時間をいかに有効に使うか」
本番である試験の時間配分は、特に徹底しなければいけない。
試験をするとき、いきなり問題を解き始める人がいるが、まずは最初の1、2分は全体を見ることに使う。
その後、難しい問題・苦手な問題に印をつけておく。

問題を解き始めるときは、簡単な問題から解いていく。
自信が無い問題は、最後に再度見直すことにして、無駄な時間をとらない。
最後の最後、残り1分だけでも、見直しタイムを必ず作っておくことで、時間と心に余裕ができる。