和田秀樹という名前を聞いたことがあるだろうか?彼は、大阪府出身の受験アドバイザーであり、受験の神様とも言われている。「今でしょ」で有名な東進ハイスクールの顧問であり、東大理科三類に現役合格した。

しかし、有名進学校の灘高校時代は、落ちこぼれの人間だった。彼は、独自の勉強法で東大合格を果たした。この記事では、和田秀樹の生涯と独特の勉強法について紹介していく。

異色の経歴の持ち主

1960年6月7日生まれ56歳(2017年現在)の和田秀樹さん(以下敬称略)は、受験アドバイザー・評論家・精神科医・映画監督といった様々な側面を持っている。
さらに、ベストセラー作家としても名高く、数多くの著書を世に出している。

幼いころから、学歴の重要性を親から叩き込まれて育った。
その後、小学校時代から転校をいくつも経験し、学力は非常に高かったがコミュニケーションをうまくとることができなかった。
さらに、辛いイジメを経験し、失敗経験も多く体験している。

灘中学校という、日本国内有数の進学校へ入学。
成績もトップクラスであったが、そこでも酷いイジメにあい、成績も落ち、挫折を味わう。
社会において一般企業に就職するのは困難と考え、医師免許や弁護士資格といった、国家資格をとることを親から進められる。
実際にADHD(注意欠陥多動性障害)やアスペルガー症候群といった発達障害があると自称している。

灘高校では、和田独特の「解法暗記」という、全てを丸暗記するという勉強法を開発。
受験勉強の末、東京大学理科Ⅲ類という国内最高峰の学科に現役合格
その後東京大学医学部で医師免許をとる。
医師国家試験も、試験の半年前まで勉強せずに独自の勉強法で合格した。

ベストセラー著書

彼は100冊以上にわたり、多くの本を出版している。
有名な本は以下の通り。

  • 「経営者の大罪」
  • 「受験は要領」(ベストセラー作品)
  • 「テレビに破壊される脳」
  • 「10年後も食える人 1年後すら食えない人」
  • 「がまんするから老化する」
  • 「男も更年期で老化する」
  • 「なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか」

和田秀樹独特の勉強法

和田の勉強方法は、心酔し絶賛する人もいれば、一般的ではなく役に立たないという意見もあり、賛否両論である。
当記事では、あくまで第三者的目線で書いていきたい。

塗絵式勉強法

基礎を徹底的に反復し、基本問題を完璧にとれるようになってから、応用問題にとりくむという勉強方法が一般的である。
しかし、和田の勉強方法はその逆である。
難しい問題や応用問題から順に解いていくことで、自然と基本の問題が解けるようになるという考え方である。

塗り絵のように、難しいものから塗りつぶしていけば、残る問題は簡単な問題だけ
それも塗りつぶせば、いつの間にか勉強の基礎ができている。
積み木型勉強法のように、コツコツと積み上げる勉強法とは違って、塗り絵の完成に近づくほど急速に成績が上がる。

志望校の合格最低点をクリアする

誰にでも得意科目・苦手科目がある。
平等の勉強時間を注ぎ、全て高得点をとろうとしても、実際は厳しい。
誰もが平均点以上を目指し、余裕を持って合格したい。
しかし、和田はあくまでも「最低合格点」をとることを目標にした。

余裕で合格しても、ギリギリで合格しても、合格は一緒である。
特に、苦手科目に関しては合格者の平均を目指すよりも、合格者の中での最低点を目指した方が楽である。
その分の勉強時間を、得意な教科にあてることができる。

解法暗記

この方法は、解き方を丸々写したように暗記するという方法である。
例えば、赤本やチャートにのっている、数学の解き方全てを頭の中で暗記する。
和田は、高校時代頭の良い同級生のノートを丸々暗記するという方法をとった。

英語は長文で暗記する

英語の勉強では単語一つ一つを暗記する方法ではなく、長文や例文をそのまま暗記するという方法をとった。
英文をひたすら読んで暗記することで、気づけば細かい単語を覚えてしまっているという流れである。
この方法は、宇治原の英語勉強方法に非常に似ている。

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2017.01.23