最近になり家族の形は多様化しており、おじいちゃんおばあちゃんなどの二世帯家族ではない核家族が増えています。
特に共働きの両親やシングルの場合、放課後などの子供が一人の時間を安心して過ごすために、学童保育を利用する家庭もあります。
学童保育の他に、放課後等デイサービスや学童クラブなど様々な施設の名前をよく耳にしますが、意味や利用目的などは異なります。

このような施設を利用したいけど、具体的にどのように違うのかわからない方、自分の子供にはどんな施設がマッチングしているのか迷ってしまう方も多いかと思います。
この記事では上記のような施設がどのような施設なのか、施設の違いやどのような子供にあっているのかを、簡単に解説していきます。

放課後等デイサービスとは

放課後等デイサービスというのは、身体障がい・知的障がい・発達障がいといった何らかの障がいをを持っている小学1年生から高校3年生までの子供が対象となります。
原則18歳未満ですが、障がいの程度や認められた場合は20歳まで、受けることができる福祉サービスです。

放課後等デイサービスで行われる活動は、専門家や指導者がしっかり子供一人一人の計画をたてます。
個別で作られた個別支援計画に基づいて活動が行われるため、安心して利用することができます。

利用者5人に対して1〜2人程度の指導者がつくのが一般的であり、見守り体制ができています。
障がいのある子供が放課後等デイサービスに合わせるのではなく、放課後等デイサービスが障がいのある子供に寄り添い合わせてくれます。
つまり障がいを持っている子供に対して、個人に合った支援を受けることができるのです。

学童保育とは

一般的な学童保育は、保護者が働いている小学3年生までの児童が対象となる施設です。
時間は学校が終わった放課後の時間~18時前後となります。
自治体によっては、対象年齢や時間も異なりますので、詳しくは利用したい学童保育を調べてみましょう。

学童保育は、学童クラブ・放課後クラブ・学童保育所など様々な呼ばれ方があります。
運営元も、自治体・民間団体・学校などがあり、費用も無料の場合があれば入会金や月謝が必要な場合もあります。
食事や入浴・送迎・塾の役割を果たす柔軟な学童保育もありますが、その場合値段は高額になってしまうこともあります。

基本的に子供は施設内で自由な時間を過ごすことが多いため、利用する子供にとっては放課後遊べる場所という認識もされています。
しかし施設によっては、塾や習い事のように綿密なプログラムが計画されていたり、土日祝日や宿泊が可能な場合もあります。
施設によっては季節ごとに数回程度のイベントが開催される場合もあり、保護者や子供のスタイルにあった施設を選びましょう。

放課後等デイサービスと学童保育どちらを選べばいいの?(まとめ)

障がいのある子供の場合は、放課後等デイサービスを利用するメリットがたくさんあります。
放課後等デイサービスの場合は、費用の軽減がされる、対象年齢が幅広い、個別で支援をしてくれるなど、子供にとって適切な環境で指導を受けることができます。

さらに障がいのある子供にとっては、特定の集団環境に不安やパニックを感じることがあります。
放課後等デイサービスは、少人数体制で対応してくれるため、その中で集団生活などにも慣れていくことができます。

どのような施設を利用すればいいのか、いざ決めるとなると迷ってしまい、子供との相性なども気になるところです。
各自治体の相談窓口で話し合いを重ね、実際に保護者と子供両方が参加して見学に行くことをオススメします。

学童保育は親が働いている際、留守番などが心配な場合に利用される場合が多く、子供の発達支援や生活能力の向上を目的としているわけではありません。
子供に合った施設を利用することで子供自身がストレスを最小限に抑え、最大限の力を発揮できるような指導を受けることができます。