ノート作りの主体が先生から自分となる中学生の頃になっても、そして、高校生でも小学生の頃から決めてきたルール継承をし、更に複雑化していくルールを自分で決めて、後に見直しやすいノートの書き方ができあがるわけだ。
小学生の頃からきっちりとノートのとり方を学んでいない場合は中学生や高校生になった時に苦労するといわれています。
大学受験生だった私が経験したノートの取り方の失敗談
高校3年生の受験前、自分の受験教科と関係ない授業でノート提出のある教科があった。
このノートを実は彼女に自宅で書いてもらっていたことを覚えている。
要するに、彼女は授業中にノートをとり、もう一冊のノートは私の名前で自宅で書いてくれていた。
結果、テストでかなり良い成績をとったのはもちろん、彼女の方であることは言うまでもない。
私はその授業を聴くことも、そして、当然ノートをとることもなく、直前に迫る入試問題を解くことに専念できた。
それまで勉強していなかった生徒ほど、こうして、さして効果のないいわゆる「内職」をするものである。
しかし、私は当時、ノートをとってもらっていることが超ラッキーだと思っていたが、実は、私の代わりにノートを取っていた彼女が超ラッキーであったことを後々知ることとなった。
彼女は授業を聴いていない私がテスト前に困らないように、自分のノートは走り書きで、且つ、テストに出そうな箇所には☆印をつけて、しかも、先生のコメントまで横にメモ書きして、それを自宅で私用に色ペンを多用してまとめてくれたのである。
彼女は高校生ながら学んだことをアウトプットするという方法を自然に実践していたのだ。
色ペンの使い方も超重要は赤色、まあ重要は緑色と二段階に分けられ、青ペンは重要度が高いと言うより、テキストには載っていない内容だが、先生が力を入れて話した箇所であったように記憶している。
40年近く前となるノートに対して、どうして、私の記憶が残っているかというと、その後、塾で子どもたちを教える中で、このノートのとり方が一番だと思い、話しているからだろう。
さて、それでは私が経験したズバリ絶対に成績が上がるノートのとり方を伝授しよう。
ノートを授業用と自宅用の2冊用意する
この教科の成績をどうしてもあげたいと思うのなら、授業中のノートと自宅用のノートの2冊用意してほしい。
授業用ノートは走り書きのいわばメモであり、丁寧に書こうなどとは思う必要は全く無い。むしろ、先生の話した内容の要約という位置付けだと割り切るぐらいのことだ。
それに対して、自宅用ノートは綺麗に仕上げることを楽しみにするぐらいで書いてほしい。色ペンルールに従ってまとめる清書用ノートなのだが、これを書くことで復習をする必要がないと思ってもらっても良い。それは書いた人だけがわかる不思議マジックノートでもある。
そして、授業中のノートだが、たとえ、先生が板書されていても今後、復習しなくても自分は知っていることは書く必要はない。(ノート提出があれば別だが)
小学生の時と異なり、別に修行のためにノートを書く必要などないのである。話題はそれるが、小学生に限らず、最も意味のない宿題は漢字や単語を覚えるために3回ずつだとか5回ずつだとかをノートに書かせる宿題ほど愚かなものはないと私は思ってる。5回書いても覚えられなければ、10回書かないと意味が無いし、1回も書かなくても覚えてるのであれば、書く必要などないのが実際の話だ。
故に自分が既に知っている内容でもうここに書かなくてもその内容も理解しており、先生の話された前後の内容も理解していると断言できると思えば書く必要はないのだ。
本当に書かなくても絶対に大丈夫なんだよね、と自分に言い聞かせて書かない内容は更に記憶が強化できていることも、後々自分で知ることになろう。
そう、授業用ノートは、むしろ、先生の話された内容の要旨を走り書きしてメモとることに力を注ぐ。
整理の方法
ノートの右端には、縦に線を入れて3cm程の余白を作り、備考欄を用意する。ここには、例えば、この内容はテキストや問題集のページ数を書きいれたり、先生が話されて何か気になった事項のメモを書きいれるわけだ。
そして、自宅に戻れば、必ずその日のうちに(この作業をためると、面倒となり、やらなくなる)、そのノートを少し丁寧に、色ペンルールを自分で決めて再度書くのである。
わかりにくいノートのとり方
女子の生徒にありがちだが、カラフルなノートが好きで意味なく、たくさんの色ペンを使う場合があるが、決めたルールに則り書かなければ意味が無い。
まとめ
この作業をするだけで、テスト前はパラパラとそのノートを見るだけで苦労なく点数は上がる。
もちろん、上記は文系教科の成績アップの方法だと思ってほしい。
是非、試してほしい。