家庭教師という習い事はマンツーマンでのコーチングなので比較的値段が高くなる傾向にあります。塾の場合、個別ではなく多人数型の指導方法のため、塾の場合家庭教師に比べれば値段が安くなることが多いです。
家庭教師を頼む場合、家庭教師会社と契約することでプロの家庭教師や大学生の家庭教師が依頼した家に派遣されることが一般的です。この家庭教師会社は仲介料や手数料として、中間マージンを取ってビジネスとしているのが通常です。
当然な流れですが、依頼主→家庭教師会社→家庭教師とお金が支払われおり、依頼した家から家庭教師会社までの中間マージンを払わなければ、依頼者も家庭教師もお互い得をすると考えてしまい、中間マージンを払いたくないという思いが出てしまいます。依頼主によっては、来てもらっている先生に対して直接契約を持ちかけるというご家庭があるのも事実です。
家庭教師の直接契約には金銭的メリットがあるように感じますが、とても大きなリスクがつきまといます。家庭教師の直接契約は知人などの場合はうまくいくかもしれません。ですが、家庭教師会社を介して知り合った先生に直接契約を持ちかける場合は、デメリットの方が多いと思われます。
この記事では家庭教師と直接契約することのデメリットについて触れてみます。
目次
家庭教師直接契約は違反?デメリットは?
家庭教師会社によっては、直接契約が規約違反や禁止事項となっているのが通常で、契約約款にその禁止事項の記載があり、そもそも発覚すると大きなトラブルとなることも少なくありません。
賠償問題のリスクがあります
家庭教師の業者を介して知り合った先生に対して直接契約を持ちかけた場合、業者に知られてしまうと、法律違反とは言えませんが、損害賠償問題へ発展すると覚悟しておいた方が良いです。
ですので、軽い気持ちで直接契約を持ちかけてしまったとしても、依頼主・家庭教師どちらにもルール違反として損害賠償を会社に払わなければいけない場合もあるので注意しましょう。
先生としてのスキルが低いことがある
どれだけ高い学歴の持ち主でも、人に教えるスキルと自身の学力は全くの別物です。例えとして、プロの野球選手が必ずしも良い指導者になれるかと言ったらそれは違います。国の代表のサッカー選手の中には、現役時代は成績が残せなくても監督として才能が開花している人場合もあることからもわかりますね。
イメージや学歴・経歴を見て良かったとしても、教えてもらうと意外と教え方が下手だと後から分かる場合がありますし、お子さんとの相性の問題から授業そのものが嫌になってくる場合もあります。家庭教師会社に依頼した場合は、先生との相性や先生の変更が出来るパターンもあるようです。ですが直接契約した場合、契約を打ち切らない限り先生の変更はできません。そのうえ、また新たな先生をさがすことも大変です。
お互いの約束事を守れない場合がある
家庭教師を個人で契約してしまうと、柔軟に予定が立てられる代わりに、お互い甘えが出たり時間にルーズになったりしてしまいます。初めはお互いに真面目にやっていても、慣れてくると休みが多くなるというケースもあります。学生は本業の勉強で忙しかったり、サークル活動や課外活動で用事がある人も多いため、急に辞められるというリスクもあります。
直接契約になってしまうと、問題を相談する先がいません。指導の仕方に不満があったり、相談したりしたいと思っても、直接、家庭教師に言うしかありません。とても気まずい思いをしてしまう場合もあります。
先生は受験や教育のスペシャリストではない
家庭教師会社では、社内で定期的に家庭教師の教育をしている場合があります。勉強会や社内研修で、家庭教師の能力向上を高めています。特に家庭教師初心者の先生の場合は、教育者としての勉強が必要な場合が大半です。家庭教師会社や受験や教育のプロの指導により、家庭教師も教育してくれるため安心です。
成績を上げることに必要なこと
明確な目標があり、先生の利用はわからないことをスポットで教えてもらえれば良い生徒は別ですが、殆どの場合、成績をあげにはやる気・モチベーションを上げることが必須です。そのためには、受験情報を活用することもあるでしょうし、生徒へのコーチングを含むメンタル指導や日々の生活管理やスケジューリングのチェックも不可欠です。こちらを先生がしてくださることが一番ですが、その存在を別に持っている家庭教師会社が良いと考えます。そうすれば、そのコーチのような存在があれば、先生は教えることに長けた人であれば良く、急に辞められることがあっても代わりがいれば大きな問題へとはならないです。
なぜ家庭教師と直接契約したくなるの?メリットは?
前述したように家庭教師の直接契約の一番大きなメリットは、仲介マージンが無くなるという金銭的な部分です。家庭教師の業者によっては指定の教材を販売する場合もあるので、個人契約の場合はそういった費用もかからないというメリットがあります。
ですが、金銭的なメリットよりもデメリットが多くあるのも現実です。ルール違反で逆にお金を支払うことになってしまったり、個人契約の家庭教師との相性が合わなくても変えられなかったりすることもあります。
まとめ
家庭教師の直接契約は、金銭的メリット以外はほとんどないと言えます。直接契約でお金を節約したつもりでも、満足のいく結果を得られずに時間と個人契約でかかったお金を無駄にしてしまうリスクがあるのでお勧めできません。
家庭教師をお願いするということは、お金を払って子供に勉強をさせる機会を与えています。せっかくお金を払っているのなら、有効的に使わなければいけません。子供にとって大事な時期やお金を無駄にするのはもったいないと言えます。教える力を持った人、教育コーチ的存在のいる家庭教師会社で教えてもらうことをオススメします。